2011年07月08日

推敲・校正のお願い

作品を提出する前に、必ず推敲・校正をお願いします。

当企画における校正スタッフによる校正は、誤字脱字・表記揺れのチェックを基本としていますが、推敲・校正が十分でない作品を提出された場合は、どうしても、誤字脱字以上のチェックをする必要性がでてきてしまいます。
初心者で、推敲・校正のやり方がよく分からないと思われる方には、それなりのアドバイスや修正コメントを差しあげていますが、それらのコメントが多ければ多いほど、どうしても校正者の意向や好みが作品に反映されてしまう危険性が高まってきます。それを防ぐには、提出前に十分な推敲・校正をしていただくほかありません。

そこで、推敲・校正時にどのような点をチェックすればよいのか、わかりやすいように、校正係が行っているチェック事項をリストとしてまとめてみました。

1) 作品全体をチェックする(短編専用)

S-1) 作品全体をチェックする(ショートショート専用)

2) 章(または大段落)ごとにチェックする(短編専用)

3) 1行ずつチェックする(短編・ショートショート兼用)

4) 単語ごとにチェックする(短編・ショートショート兼用)

5) 1文字ずつチェックする(短編・ショートショート兼用)


原稿用紙換算で、数枚程度のショートショートの場合は、S-1・3・4・5 のチェックシートをご利用ください。
それ以外の作品は、1・2・3・4・5 のチェックシートをご利用ください。

チェック1〜3は主に推敲として行うべき項目で、4、5は校正として行う項目になります。

また、上記チェックシートによるチェックと同時に、このカテゴリー「作品を提出する前に」に記載した、他のチェック項目も合わせて参考にしてみてください。

作者さまの方で、十分な推敲・校正をしていただいたうえで、ひとりではどうしても見逃してしまう部分を第三者の目でチェックするために校正係がいるとお考えください。未推敲・未校正の作品をそのまま提出することは、ご遠慮くださいますようお願いします。
校正者の意向や好みを、作品に色濃く反映させてしまうような事態は、校正者が本来望むところのものではございません。その危険を極力避けることができるように、参加者の皆さまには、ご協力のほど宜しくお願いいたします。

なお、3号からは、推敲・校正が不十分であることが判明した時点で、校正作業を中断し、一旦作者さまにお返しして、十分な推敲・校正をほどこした上で再提出していただくことにしたいと思います。

返却基準は、

誤字脱字・表記ゆれが極端に多いもの。
チェック項目を参考にチェックしていれば気付くような矛盾点や、表現の不備などが極端に多いもの。

などです。

もちろん、作者が十分にチェックしたつもりでも、これらのミスはどうしても残ってしまうものです。そうしたチェックもれを無くすために校正者がチェックをするわけですから、もれがあるのはむしろ当然であり、もれがあるからといって、全て返却するものではありません。
ただ、推敲・校正もれの頻度が他の作品に比べて極端に多い場合、または、事細かにコメントすることで、作品を壊してしまう恐れがある場合、作風を変えてしまう可能性がある場合などに限って、作者さまの目でもう一度作品をチェックしなおしていただきたいと思います。

校正作業は、校正者好みの作品に書き換えることを目指しているのではなく、作者自身の手によって、よりよい作品に仕上げていただくためのお手伝いを目的としています。
校正によって、作品を壊してしまう結果になることだけは、なんとしても避けたいと思っています。

参加者の皆さまには、そうした作品と校正との微妙な関係をご理解のうえ、ご協力頂けますようお願いいたします。
posted by なび at 22:48| 作品を提出する前に

2011年01月25日

CHECK1.構造に破綻がないか

しっかりとした骨組みができていないと、何を描いた作品であるか読者に伝わりません。
物語の骨組みが歪んでいないか確認するために、以下の項目をチェックしてみてください。

1.何の物語であるか、作者が明確に把握しているか

この作品は、何[                     ]を(について)描いた話である。


2.一本筋が通っているか

だれが(何が)[    ]何を[     ]どうして[    ]どうなる[    ]話 か。


3.構造に破綻がないか

起-発端[                  ]
承-困難・葛藤など[               ]
転-危機(クライマックス)[         ]
結-結末[                  ]

※こんなことになっていませんか?
・AがBを経てCになる話のはずが、途中からDが登場してEの話で終わってる。
何を描いた話であるか、作者がしっかりと把握し、それを表すために必要な物語の流れを構築してください。


4.時系列が乱れていないか

・時系列順に叙述されているか。
・時系列を乱す(時系列を前後して語る)場合は、段落をはっきりと区切るなど、読者が混乱しない工夫がなされているか。
・不必要に時系列を乱していないか。

※時系列を乱す場合は、その必要性や効果を良く考えてから使ってください。(安易に使わないこと)
※叙述トリックを使う場合は特に、読者をうまく誘導するためにも、特に注意を払う必要があります。


※物語の構造が破綻している作品・物語の構造に問題点が多い作品は掲載不可です。
※物語の構造に問題点が多いものの、改稿によって改善されると思われるものは「改稿必須作品」とみなします。
※改稿必須作品は1号につき1作品のみ受け付けます。選にもれた作品は次号以降での掲載となります。できるだけ改稿対象にならないように、作品をよく見直してからご参加くださいますよう、お願いいたします。

※複雑な構造をもつ作品もあり、すべての作品が必ずしもチェック項目に当てはまるとは限りません。そのため、項目に当てはまらないからといって、必ずしも掲載不可になったり、改稿必須になるわけではありませんはなりません。


※青文字部分2012.10.16修正
posted by なび at 11:09| 作品を提出する前に

CHECK2.伝わる叙述ができているか

1.説明不足はないか

読者は作者の脳内にある設定を知りません。ひとつひとつ言葉に置き換えて説明しないと伝わりません。
キャラの設定、キャラ同士の関係性、状況設定、時代設定などはもとより、場所、色、形、においなど、その場面場面に必要な情報は、逐一描かないことには読者には伝わりません。
読者が物語を把握するためや、その場面場面を脳内に描くために必要な情報を、過不足なく提示するように心がけてください。
ただし、過剰な情報は逆効果になる場合もありますので、加減に気を付けてください。


2.描写ができているか

「誰がなにをした」と、ただ物語の筋を説明するだけでは小説にはなりません。
物語が展開してゆく課程で、主人公がどのように感じ、どのような行動をとったか、そのひとつひとつがドラマチックに描かれてこそ小説の面白味が生まれます。
初心者の方は、「主人公が○○した」と書くだけで終わってしまうことが多いように思いますが、単純な説明で終わらせてしまう前に、まず自分だったらその場面でどのように感じ、どのように考え、どのような行動を取るかを想像してみてください。
次に、その話の主人公の立場や性格からすると、その場面でどのように感じ、どのように考え、どのように行動するかを想像してみてください。
そうして見えてきたものを文章に置き換えることができれば、リアルかつその作者独自の描写につながってゆくと思います。


3.人称の混乱がないか

初心者の方は一人称と三人称がひとつの段落で混在しないよう気を付けてください。
地の文と心中の独白を混在させて書くという技法もありますが、初心者のうちは避けた方が無難だと思います。
括弧でくくる  (心の声)
文頭にダッシュを付ける  ――心の声
など、地の文としっかりと区別を付けた方が読みやすいものになります。
(もちろん明確に地の文と心中の独白をきちんと書き分けることができる場合は、このように記号を入れて区別しなくても構いません)


4.視点の統一ができているか

視点を変える場合は、段落を区切り、最初の数行で誰の視点に変わったか明確にする必要があります。(場所で表す・その人物ならではの特徴を出すなど、名前を出さずとも視点の主を伝える方法はあります。工夫してみてください)
ひとつの段落内で視点がコロコロ変わると、読み辛く、誰が何をしているのかが分かりづらくなります。
また、神視点で描くのは初心者の方は避けた方がいいと思います。


※CHECK2.の項目でひっかかる部分が多い場合は改稿対象掲載不可となります。少ない場合は、校正による部分修正で対応します。


※青文字部分2012.10.16修正
posted by なび at 11:01| 作品を提出する前に

CHECK3.整った文章が書けているか

1.声に出して心地よいリズムになっているか

・1文の長さが長すぎないか、または、短すぎないか
・読点の位置は適切か
・漢字とひらがなの使い分けや割合は適切か(あまり見慣れない漢字を使うと読むときスムーズに読めず引っ掛かる場合があります。また、ひらがなが多すぎても読みづらく引っ掛かる場合があります)
・修飾関係が適切か(修飾語が掛かる語句が離れすぎていないか)
・同一助詞を連続して使っていないか
・同じ単語が何度も続けて出てこないか


2.語句の使い方に間違いがないか

・重ね言葉を使っていないか
・言葉の意味を間違って捉えていないか(はっきりと意味を把握していな言葉は、辞書で調べるなどしてから使ってください)


3.誤字脱字はないか

・誤変換がないか(同音異義語がある場合は特に気を付けてチェックしてください)
・脱字がないか(ひらがなが連続する部分や、助詞の抜けなど特に注意してください)
・余計な文字が入っていないか(ひらがなが連続する部分で重複して打ち込んでいたり、修正をしたときもとの文章の一部が残っていたりしないか気を付けてください)


4.表記揺れはないか

・同じ単語に、漢字やひらがな、カタカナなど、色々な表記が混在していないか
・名称などが変わってしまっていないか
※意図的に表記を変えている場合は構いません。


※CHECK3.でひっかかる部分があっても改稿対象掲載不可とはなりません。なるべく修正指示がでないように、出来る限り作者側でもチェックをしておいてください。


※青文字部分2012.10.16修正
posted by なび at 10:56| 作品を提出する前に

体裁の統一のお願い

書き手として文章の表記方法にはそれぞれ思い入れやこだわりがあると思いますが、ひとつの冊子として見た目を統一するため、また、編集作業の便宜のために体裁の統一をお願いします。

・行頭は1文字空けてください。(ワードなどでインデント設定をしていると、一見1文字下げされているように見えるもののテキストファイル化すると文字下げが消えてしまうことがあります。メモ帳などに一旦貼り付けて、きちんと字下げができているか確認してください)
・会話文のカギ括弧は1字空けせずに行頭に入れてください。
・数字は基本漢数字でお願いします。(タイトルその他で必要な場合はアラビア数字やローマ数字を利用しても構いません)
・閉じカギ括弧の前に句点は入れない。「〜だった。」ではなく「〜だった」でお願いします。
・ルビは青空文庫形式(こんな|漢字《かんじ》)で入れておいてください。《 》 は括弧です。 ≪≫ は使わないでください。
・ルビ以外の場所で《 》を使わないでください。(《》部分を変換ソフトでルビにするため)
・三点リーダー(……)やダッシュ(――)は2つ繋げて使用してください。
・!や?や!!や!?など記号のうしろは1文字空けてください。!!や!?など二つ繋げるものは半角で。
・句読点は点(、)と丸(。)を使ってください。カンマ(,)ピリオド(.)は使わないでください。
・段落の前後や会話文の前後を1行空けするかしないかは、ご自由にどうぞ。
・「折り返し」設定をしていると行の途中で改行が入ってしまう場合があります。恐れ入りますが、行の途中で改行されている場合は改行の削除をお願いします。

 こちらでやると作業量が増えて他の編集作業が滞ってしまうため、皆様のご協力をお願いします。
posted by なび at 10:55| 作品を提出する前に